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長きに渡り愛用してきたゲーミングヘッドセットがかなり傷んできたので、このたび代わりとなるヘッドセットを購入しました!
今回チョイスしたのは、数多くのゲーミングデバイスを世に送り出している老舗メーカー「SteeleSeries」から販売されているArctis 5。
ArctisシリーズはArctis 1,3,5,7,Proとグレードごとに細分化されており、カジュアル層から玄人まで幅広い層に定評がある人気の製品です!
今回購入したのは中間にあたる「5」のグレードで、特徴としてはUSB接続と3.5mmオーディオジャックの両接続に対応、USB接続時にゲーム音声とボイスチャットの音声バランスをダイヤルで調整できるコントロールユニットが付属されています。
更に、マイクは収納式でハウジング周りにはLEDラインティングまで兼ね揃えた、ミドルグレードとしてはかなり多機能なモデルとなっています!
- ゲーム音声とボイスチャットの音量バランスを変更可能。
- ポリエステル素材でサラサラとした快適なイヤーパッド。
- ヘッドバンドがゴム素材で頭にぴったりフィットする。
- USB接続でも3.5mmオーディオジャックでも使用可能。
- 専用ソフトでLEDライティングや音質設定などをカスタマイズ可能。
- 専用ケーブルなので断線したら終了。
- マイクが全指向性で環境音をよく拾う。
外観や付属品をチェック!









通気性が良いので夏場でも蒸れることがなく長時間着けていても快適に過ごすことができるように設計されています!
LEDライティングが『ちょうどよく』光ってくれる!

ゲーミングと言えばド派手にピカピカと光る製品が多い中、Arctis 5はハウジング周囲が間接照明のようにまろやかに光ります。
この光り方が『ちょうどよく』、ゲームの邪魔になることなく雰囲気をしっかりと演出してくれるのです。


マイクの先端には赤色のLEDが搭載されており、マイクミュート時には赤く発光してON-OFFの状態がひと目で分かるようになっています。
マイクが入っているのか無効になっているのか分かりづらいシーンはよくあるので、こういう痒いところに手が届く仕様は嬉しいですね!
なお、Arctisシリーズでは専用ソフト「SteeleSeries Engine」を使用することで、LEDライティングをRGBから好きなカラーリングに変更できます。
他にも発光パターンの変更や、後でご紹介するイコライザーを使った音質のカスタマイズからマイクの設定まで様々なカスタマイズができるので、色々な設定を細かく弄りたいという方にはSteeleSeriesのヘッドセットはかなりお勧めできる製品だと思いますよ!

USB接続時はコントロールユニットが使える

Arctis5には、コントロールユニットを使ってUSB接続する方法と、3.5mmオーディオジャック変換端子を使った接続方法の2種類が用意されており、用途に応じて使い分けることが可能です。
USB接続の場合、付属されているヘッドホンケーブルを挿したのちにコントロールユニットを接続して使用するようになります。

このコントロールユニットが本当に便利で、ゲーム音声とボイスチャットの音量バランスを直感的にダイヤル操作で調整可能なのです!
この機能が実はめちゃくちゃお得なんです!
例えば、僕が愛用している「ASTRO A40」の場合だと、同様の機能を得るためには別売のMixAMPというオーディオインターフェースが必要になります。
このMixAMPが約13000円、A40ヘッドセットと合わせると合計25000円のお買い物とかなり高額になるのですが、Arctis5ではコントロールユニットの機能とヘッドセットが一体化されているため、ASTROに比べると破格の安さで手に入れることができちゃうのです!
コントロールユニットを使えば、Discordなどのボイスチャット時にもソフト側を弄ることなくボイスボリュームを調整可能になるので、同様の機能が欲しい方にとってはかなり良い選択肢になるのではないかと思います!

3.5mmオーディオジャック接続をする場合

Arctis 5を3.5mmオーディオジャックに接続して使用する場合、オーディオケーブルから付属の変換端子を使用する必要があります。
注意点としては、3.5mmオーディオジャックで使う場合にはUSB接続とは違い、ライティング効果や専用ソフト「SteeleSeries Engine」による様々な設定やイコライザーなどの恩恵を受けることが一切できなくなります。
もちろんUSB接続が前提のコントロールユニットも使用不可となりますので、外付けアンプやサウンドカードでもない限りは3.5mmオーディオジャックを使うことのメリットは殆どないですね。
ただ、イヤホンジャックしか接続できないデバイスでも使用できるというメリットは大きいのでかなり重宝すると思います。
なお、ケーブルは専用の端子なので紛失したり断線したら即アウトという制約があることには留意しなければいけませんね…。

音質はゲーム用としては最高!でも音楽用には…?

ヘッドセットとして気になる音質についてですが、こちらは少し気になる箇所が…!
基本的には専用アプリ「SteeleSeries Engine」を使用して、イコライザーや7.1chサラウンドのON-OFFなど、自分好みの音質に合わせることが可能なのですが、音楽用ヘッドホンと比べるとどうしても粗が目立つ印象を受けました。
音響効果の細かなセッティングに低音や音声ブーストといった付加効果を付けたりと幅の広いカスタマイズ性は評価できるのですが、どうしてもスピーカー自体のスペックが足枷となり、解像感はそれなりと言った感が否めない感じ。
ただ、ゲーミングヘッドセットと言うだけあって爆発音や環境音などのSEはしっかりと聞こえるチューニングが施されているようで、通常のヘッドホンに比べてゲーム音はかなり聞き取りやすい設計になっています!
まぁゲーム用ヘッドセットを音楽用ヘッドホンと比較すること自体がナンセンスな気がしますけどねw
ちょっと厳しいことを書きましたが、実際カジュアルに聴く分には特に不満もなく綺麗に鳴ってくれるので、使用感はかなりいい感じ!
「音楽をじっくり聴くために買いたいんだ!」という方には物足りないと感じるかもしれませんが、基本はゲーム用で軽く音楽も楽しみたいという方には非常に扱いやすく十分お勧めできる製品だと思いますよ!

専用ソフト「SteeleSeries Engine」でゲーム毎にプリセットを自動で切り替え可能!
LEDライティングや音響効果にイコライザー、マイクのノイズキャンセル効果などをカスタマイズできる「SteeleSeries Engine」ですが、これらで設定したプリセットはゲームタイトル毎に細かく設定することが可能です。
しかもこれ、設定したゲーム毎のプリセットをソフト側が自動で切り替えてくれるので、例えばFPSゲームでは敵の位置を知るために高音域を高めに設定しておいたり、アクションゲームでは迫力を出すために低音を重視にしておくと、ソフトが自動的に設定したプリセットに変更してくれます!
LEDライティングも同じようにプリセット保存しておけるので、ゲーム時にはテンションを上げるべくマルチカラーに設定しておいて、通常時には単色発光でデスクトップ周りのアクセントに。なんてインテリア性の高い使い方もできちゃうってわけ!
これだけでも幅広いカスタマイズ性に驚かされるものですが、さらに凄いのが下記に書いてある「公認対応アプリ」の存在です!
公認対応アプリなら最適なチューニングを設定済み!

Arctisの最大の強みと言っていいのが公認アプリの豊富さ!
SteeleSeriesは様々な企業と連携関係にあり、各種アプリケーションとの公認連携で用意された様々な設定や機能をヘッドセットと連動することができます。
例えば、Discordの場合だと通知や通話着信を受けるとヘッドセットのLEDが発光するように設定したり、通話中にミュートするとLEDライティングの色が変わったりと、アプリ内のアクションに応じてライティングを変更することが可能になります。

なお、公認済みのデバイスを接続時にはDiscordの場合『CERTIFIED』のマークが入るので、状態がひと目で分かるようになっています。
公認だと不具合などの心配もなく安心して使用できるのも大きなメリットですね!

使ってみて気になるところ
最後に、Arctis 5を使ってみて「ここが気になる!」と感じた点をまとめておこうと思います。
まず、オーディオケーブルが専用端子ということ。
Arctis 5はヘッドホンから伸びるオーディオケーブルと、デバイス側に接続するUSBと3.5mmオーディオジャック変換ケーブルの2種類を組み合わせて使用するのですが、両方とも専用の端子を用いたケーブルになっているので断線したり紛失した時点で即アウト…!
一応サードパーティ製で互換ケーブルも出ていますが、無くしたから代替えで別のものを使うといったことが即座にできないのは無視できないデメリットだと個人的には思います。
また、付属のコントロールユニットはノイズの影響を大きく受けるので、USBハブなどを使用すると普通に聴いていても分かるくらいノイズを拾ってしまいます。
USB接続で使用するときは出来るだけPC本体に直結したほうが良さそうです!
更にマイクは周囲の音を拾いやすい「双極指向性」となっているため、周りの環境音をしっかりと拾ってしまいます。
具体的にはキーボードのカチャカチャ音やマウスのクリック音。これらを容赦なく拾ってしまうので通話相手にうるさいと思われるかもしれません…。
一応専用のソフトでノイズキャンセリング機能はありますが、MAXに設定しても残念ながら大きな変化は感じられませんでした。
ただ、これは「RTX Voice」を導入することでほぼ無音化することができるので、ボイスチャットを使用する場合は合わせて「RTX Voice」を導入することを強くお勧めします!
「RTX Voice」のノイキャン効果はこちらの動画をご参照ください。(5分55秒辺りから)

多機能かつ装着感もよく、コスパの高さが光るヘッドセット!

割と厳しいことも書いてきましたが、Arctis 5はイコライザーなどの様々な音質カスタマイズに加え、LEDライティング、マイク収納、コントロールユニット、公認アプリの相性の良さが際立つ非常にハイスペックなヘッドセットです!
特にコントロールユニットと専用アプリとの組み合わせは、別売で12000円程度するMixAMP並の機能を兼ね揃えている、めちゃくちゃお得なヘッドセットだと感じました!
イヤーパッドもサラサラで長時間着けていても不快な感じは全くありませんし、特にこれからの時期は暑くなるので大いに活躍してくれそうですね♪
とにかくコスパの高さが光る製品となっていますので、そろそろ新しいヘッドセットが欲しいとAmazonの欲しい物リストとにらめっこしている方は、是非一度「SteeleSeries」のストアページを開いてみることをオススメします!
これよりもお高いヘッドセットはいくつも持っていますが、正直一番使いたいって思えるのは現状だとこれ一本って感じですね!