今回はSONYから発売された「LinkBuds WF-L900」をレビューしていこうと思います!
実はこちらのイヤホン、僕はガジェットブロガーを名乗りながらほぼノーチェックの製品だったんですけど、ある日テレビ番組のニュースキャスターさんが付けているのを見て「なにこのダサいイヤホン!最高にかっこいいじゃん!?」と支離滅裂なことを言いながら速攻でググって欲しい物リストにぶちこんだイヤホンなんですよね。

これがそのイヤホンの「LinkBuds WF-L900」。
形状がドーナツ型になっていて、いわゆるオープンエアーの究極形になると思うのですが、これによりイヤホンをしながらも遮蔽物をパススルー。
やる気のない検品チェックのアルバイトように、周囲の音をすべて通して鼓膜までダイレクトアタックしてくれるというわけです。
これにより、周囲の音が聞こえないと危険を伴う通勤・通学はもちろんのこと、人の声が聞こえないと困るお買い物やコンビニなんかでも、『常に着けっぱなし』で過ごすことができる耳装備というわけ!
どこまでもノイズを抑制して無音を目指すノイキャン入りイヤホンとは対を成して、こちらはどれだけ耳を塞がずに音を取り込めるのか有音を目指す、青龍と白虎のような、天使と悪魔のような、きのこたけのこのような、大判焼きと回転焼きのようなそんな関係のイヤホンなのです!
外観&付属品

というわけで早速本体を見ていくわけですが、パッケージは環境に優しいフラストレーション・フリー・パッケージ。
今時の大手企業は環境にも配慮しないとバッシングを受けるのかと、心中お察し致しちゃうくらいにめっちゃ”紙”で出来ています。

まさに「紙箱」という言葉がぴったりの「環境保護活動してますよ」アピールを潜り抜けた先に本体がお目見え。
包装紙ももちろん紙でした。
だた凄いのが、このコンパクトな箱の中に必要なケーブル類はスペースを工夫して収納されていて、単なるコスト削減ではなくよく考えられているなぁと、そこは素直に感心しました。

同梱物は各サイズのイヤーピースと充電用のUSB-Cケーブル、取扱説明書と標準的。
ただ、イヤーピースはリング状となっていてかなり特徴的。耳の上内側に掛けてイヤホンがずり落ちないように工夫されています。
引っ掛ける部分が長いものと短いもの + リングのサイズが大きいものと小さいもので合計4個のバリエーションが付属されていました。

続いて、イヤホン本体を見ていきましょう。
ケースの前面に物理ボタンが配置されており、このボタンを押すことでケースの蓋を開けることができます。
ただこれが原始的というか、普通にストッパーで引っ掛けているだけなので20,000円するイヤホンの割にはかなり原始的。
かなり言葉を選んで書きましたけど悪く言えばチープです。
しかもかなり押し込まないと蓋が開かないのですぐに着けたいときは結構ストレスだったりします…。
これならボタン式じゃなくても良かったかなぁとちょっぴり思ったり。

ケース背面にはペアリングスイッチと充電端子が配置されていました。
この辺りは一般的なワイヤレスイヤホンと大差ないので割愛。


続いてイヤホン本体を見ていきます。
先程も記載しましたが、「LinkBuds WF-L900」の見た目はとにかく独創的で、形状がドーナツ状になっています。
裏面を見ると分かりますが、どうやらこのドーナツの部分の内側にスピーカーが配置されていて、周囲の音を取り込みつつ音楽を聞けるという仕組みみたいですね。
これをカッコいいと見るか、ダサいと見るか賛否が分かれるところだと思いますが、僕は見ての通りガジェットオタクなのでこのフエラムネのようなビジュアルにハートを撃ち抜かれてしまいました。(決してカッコいいとは言っていない)


ちなみに、イヤホンが汚れているように見えるのはそういった加工が施されているだけで別に耳垢ではありませんよ。(開封時の写真なので新品です!)
なお、ドーナツじゃない方の部分にはバッテリーが搭載されており、最大で5.5時間の連続使用が可能になっています。
大きさ比較

せっかくなので大きさ比較もしておきます。
左が「AirPods Pro」。中央が「LinkBuds WF-L900」。右が「Galaxy Buds」です。
このイヤホンは業界の中でも一二を争うほどコンパクトな製品なので、ポケットにもすっぽり入っちゃうくらい小回りが効きます。
たぶん僕が所持していたワイヤレスイヤホンの中でも一番小さいんじゃないかな?
重量も4.1gしかないのでほぼ無重力ですし、1g 5000円と考えると松阪牛のA5ランクよりもフェラーリよりもレクサスよりも高価なイヤホンなんですよね。
改めて考えると僅か4.1gにバッテリーやらBluetoothやらドライバーやら詰め込んでるの、オーバーテクノロジーって感じでホント謎過ぎるけど。
ペアリングや音質調整は専用アプリを使用する
イヤホンのペアリングにはSONY公式から用意されている「SONY Headphones Connect」アプリを通して行います。
一応手動でもペアリング自体は出来るので、PCで使用したいと考えている方も普通に使えますよ。

操作はアプリの説明に沿って行うので、特に迷うことは無いでしょう。
アプリで出来ることは以下の通りです。
ソフトウェアのアップデート等もアプリを経由して行うため、スマホで使う方はインストールが必須ですね。
音質について
さてさてお待ちかね、ここからは肝心の音質について触れていきます。
僕がざっと3日間聴いた感想としては、価格の割にはちょっと音質が物足りないかも?といった感じ。
そもそもオープンエアー型に音質を求めるのは酷な話かもしれませんが、例えば売れに売れているSONYの代表ワイヤレスイヤホン「wf-1000xm4」と比べても、低音部分の厚みや音圧が足りておらず、どうしてものっぺりとした印象を受けてしまいます。
その分、高音の響き方や音全体のクリア感はかなり高め。
ソニーというだけあって全体の品質でみると十分満足のいくレベルには仕上がっていますが、同価格帯の密閉型イヤホンと比べてしまうと、まだまだ力不足かなぁといった感じ。
では、このイヤホンの魅力とは一体何なのか?
それは、小さくて邪魔臭くない筐体とめちゃくちゃ楽な装着感、そして外音取り込み(そもそも穴)による『ストレスからの開放』です。
そもそも、こういった開放型イヤホンに求められるのはじっくりと聴き浸る音質ではなく、どこへでも音楽を持ち運べる手軽さです。
ただでさえ窮屈なこの社会にノイキャンだの密閉型だの耳元まで窮屈にする必要ないじゃん!
じゃあもっと開放的に生きよう!
音楽は自由だ!
そんな賛歌を口ずさみたくなる人が、“ながら聴き”をするのにピッタリの製品なんですよね。なので音質にしか興味のないFF7の主人公みたいな人は素直に「wf-1000xm4」を買ってもらったほうが絶対に満足度は高いです。リンク貼っておくのでどうぞどうぞ。
そうじゃない人は「LinkBuds WF-L900」の耳を圧迫しない開放感はぜひ一度体験してみてください。
骨伝導イヤホンを持っている方ならなんとなくイメージが湧くと思いますが、耳に遮蔽物がないので周りの音は全部入ってきますし、だからと言って音質も妥協していないので普通にイヤホンとしてある程度しっかりした音質でBGMを楽しめちゃうのは控えめに言ってヤバい…!
まさに『骨伝導イヤホンと通常のイヤホンのいいとこ取り』こそが、このイヤホンの真骨頂です。
このワードにピンと来た方は、余裕で「買い」ですよ。
ちなみに、音漏れは普通のインナーイヤーイヤホン同じくらいでそこまで気にはなりませんのでご安心を!
究極の開放型イヤホンが欲しい方は買い!

それでは最後に「LinkBuds WF-L900」のレビューをまとめてみましょう!
究極のオープンエアー型イヤホンが欲しい方、音質は多少妥協しても骨伝導イヤホンのように耳を塞がずに音楽を聴きたい方には、これ以上無いほどいいチョイスの製品です!
この記事を読んでビビッと来た方は、是非一度聴いてみてほしいですね!
こんにちは!KOHAKUです!