Galaxy Z Fold8を1週間使ってみた。大画面なのに情報量が少なく感じる理由

Galaxy Z Fold8をしばらく使ってみました。

私は今回初めてフォルダブルスマホを使ったのですが、1週間ほど本格的に使ってみて一番感じたのは、「画面が大きくても、単純に見やすくなるわけではない」ということでした。

開けばかなり大きな画面になるので、最初に触ったときのインパクトはすごいです。普通のスマホとは明らかに違いますし、大画面を活かせるコンテンツでは確かに便利です。

一方で、普段スマホでよく使うSNSやWebサイトについては、意外にも普通の縦長スマホのほうが使いやすいと感じることが多かったです。

大画面なのに「情報量が少ない」と感じる

これがFold8を使っていて一番意外だったところ。

今のスマホ向けコンテンツって、思っていた以上に「縦長画面」に最適化されているんですよね。

XなどのSNSもそうですし、Webサイトやショート動画なども基本的には縦方向へスクロールしていくものが多いです。

Fold8を開くと画面そのものは圧倒的に大きくなるのですが、横幅が広くなることで一つの投稿や画像も大きく表示されます。

しかも開いた状態で縦持ちにしても、普通の縦長スマホより画面の縦方向は短いです。

実際にGalaxy S23と並べてXを表示してみると、Fold8のほうが画面自体は大きいにもかかわらず、一度に見えるタイムラインの量はS23のほうが多いことが分かります。

さらに気になったのが、情報が左右にも広がること。

縦長スマホなら基本的に視線を上下に動かしていけばいいのですが、Fold8では横幅が広いため、左右にも目を動かす場面が増えます。

縦方向の情報量は少ないのに視線移動は増えるので、大してたくさん読んでいるわけでもないのに妙に目が疲れる。

これは実際にFoldを使ってみるまで、まったく想像していなかった部分でした。

Webサイトでも大画面が有利とは限らない

これはSNSだけではなく、Webサイトを見ているときにも感じました。

同じページをGalaxy S23と比較してみると、Fold8は横方向には広いものの、S23では見えている次のコンテンツがFold8ではまだ画面外ということがあります。

さらにFold8は画面幅が広いため、Webサイトによってはスマホ向けのレスポンシブ表示にはならず、タブレットやPCに近いレイアウトへ切り替わることもあります。

こうなると、画面そのものは大きくなっているのに、コンテンツもそれに合わせて大きくなり、必ずしも一度に見える情報が増えるわけではありません。

Fold8を使って逆に気づいたのが、普通のスマホの縦長画面ってかなり合理的だったんだな、ということ。

SNSのタイムラインを追ったり、ニュースを流し読みしたり、検索結果から必要な情報を探したり。

こういう用途では、横に広いことより縦方向にたくさん表示できることのほうが重要です。

大画面=情報量が多い、ではないんですよね。

Fold8を使ったことで、逆に今のスマホが如何に縦型デザインに最適化されているか、知るきっかけになりました。

YouTubeは開けば文句なしに大きい

一方で、Fold8の大画面が素直にメリットになるコンテンツもあります。

個人的にかなり良かったのがYouTubeなどの動画コンテンツです。

Fold8を開いてGalaxy S23と比較すると、これはもう明らかにFold8のほうが大きいです。

普通のスマホより映像が大きく、ちょっとしたタブレット感覚で使えるのはかなり快適。

タブレットをわざわざ持ち出さなくても、ポケットから取り出したスマホを開くだけでこれだけの大画面になる。

ここは間違いなくFold8のメリットだと思います。

ただ、スピーカーが上下配置になるので片側に音が集中してしまうことが気になりました。

Fold8のカバーディスプレイに関しては、Galaxy S23を横向きにして同じ動画を比較してみると、Fold8のほうが多少大きいものの、そこまで劇的な差はありません。

当たり前のことだと思いますが、Fold8最大のメリットである大画面を使うためには、本体を開くという一手間が必要になります。

もちろん大した手間ではありませんが、これが毎回となると「今回はカバー画面のままでいいか」となることも多々ありました。

この開くという動作を手間に感じるかどうかが、フォルダブルスマホが自分に馴染むかどうかの鍵だと思います。

本体サイズが特殊ゆえの不便さも

もう一つ地味に不便だったのがワイヤレス充電です。

Fold8は一般的なスマホとは本体サイズや形状がかなり違うため、今まで使っていたスタンド型のワイヤレス充電器だと充電位置がうまく合わないことがありました。

置くだけで充電できるはずなのに、位置を調整しないといけない。

寝かせて置くタイプの充電器を使うか、MagSafe対応ケースとMagSafe対応の充電スタンドを組み合わせたほうが使いやすいと思います。

Fold8だけのために今まで使っていた周辺機器まで見直す必要が出てくる可能性があるのは、購入前にはあまり考えていなかった部分でした。

Fold8は良いスマホ。でも約27万円はさすがに高い

ここまで色々書きましたが、Fold8自体が悪いスマホだとはまったく思いません。

性能は高いですし、普通のスマホとしても使える。

そして必要なときには開いて大画面にできる。

この体験は普通のスマホではできない、Fold8ならではの大きな魅力です。

少し尖った画面比率が自分の使い方に合わなかったとしても、これが15万円程度だったなら「多少クセはあるけど、それ以上にメリットの大きいスマホ」と評価していたと思います。

でも、Fold8の価格は約27万円です。

結局これに尽きます。

256GBモデルでも通常のハイエンドスマホが2台買えてしまうような価格です。

Fold8を絶賛して「もう一般ユーザーにもおすすめできる」と評価しているレビューもありますが、実際に使ってみた感想としては、決して万人向けのスマホではないと思います。

むしろ、かなり人を選ぶ尖ったデバイスです。

単純に「大きな画面が欲しい」という理由なら、普通のハイエンドスマホとiPadを買ったほうが満足度は高いと思います。

組み合わせ次第では、それにAirPods Proまで追加してもFold8一台より安く収まります。

スマホとして使うときは縦長スマホ、大画面が欲しいときはiPad。それぞれの用途に最適化されたデバイスを使えるので、二台持ちを許容できるならこのほうが快適な場面は多いです。

逆に「スマホ一台で、いつでも大画面を持ち歩きたい」、「スマホとタブレットを二台持ちしたくない」

この部分に大きな価値を感じられる人なら、Fold8はかなり魅力的だと思います。

Fold8は「普通のスマホの上位互換」ではなかった

使う前は、開けば大画面になるのだから普通のスマホの完全上位互換に近いのかなと思っていました。

実際に使ってみると全然違いました。

SNSやWebサイトなら普通の縦長スマホのほうが使いやすいこともある。

動画は開けば圧倒的に大きくて快適。

そして一台のスマホがその場で大画面になるという体験は、普通のスマホでは絶対にできません。

だからFold8は「普通のスマホをそのまま進化させたもの」というより、スマホとタブレットの中間にある別ジャンルのデバイスなんだと思います。

その特徴が自分の用途にハマれば最高。

ハマらなければ、普通のスマホのほうが使いやすい。

Fold8を1週間使ってみた現時点での感想は、

「すごいスマホ。でも決して万人向けではない」

これに尽きます。

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