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キーボード、マウス、コントローラーとPCゲーマー達の御用達アイテムというのは様々あると思いますが、ゲーミングスピーカーの定番品と言えば「Razer Nommo Chroma」を外して語ることはできません。
Nommo Chromaは、ゲーミングデバイスとソフトウェアを取り扱う有名ブランド「Razer」から販売されている2.0ch アクティブスピーカーを搭載したゲーミングスピーカーであり、多くのゲーム実況系YouTuberが鉄板アイテムとして紹介している知名度の高い製品です。
そんなPCゲーマー御用達のNommoの魅力を、実際にゲームをプレイしてみて音質や使用感をレビューしていこうと思います!
- ”大砲”を連想させる独創性の高いデザイン
- グラスファイバー繊維による忠実性の高い音質
- 重低音を強化する背面BASSウーファーを搭載
- 「Razer Chroma」を使って自由にライティングや音質を変更できる
- 入力はUSBオーディオ、AUX入力にも対応している
グラスファイバー繊維でコーティングされた深みのある音質
Nommo Chromaのスピーカーには、グラスファイバー繊維コーティングのカスタム3インチドライバーが採用されており、ディテールのはっきりとした原音に忠実なサウンドを体験することができます。
更に背面には重低音を生み出すBASSウーファーを搭載。音楽にメリハリを付けるのみならず、ゲーム時における銃声音や爆発音、ゲームを盛り上げるために必要なSEを『深みのある音』で鳴らしてくれるディープなサウンドといった印象です。
実際にNommo Chromaを使ってゲームをプレイしてみた感想としては、FPSゲームでは敵の足音や銃声、爆発物の発音、その場所への大体の距離感などヘッドホン並みとまではいかなくとも野良で遊ぶ分には何一つ問題なくプレイすることができました。
ただし、ランクマッチなどのレーティング戦、いわゆるガチマッチで遊ぶ際にはスピーカーの特性上どうしても外部の環境音がプレイの邪魔をしてしまう懸念があるため、Nommo Chromaを問わずスピーカーではなく『ヘッドセット』の使用を推奨します。
続いて音楽鑑賞に使用した感想ですが、こちらはデフォルトの設定ではゲーム用のチューニング色が強く、中低音のブースト感がかなり色濃く出てしまい楽曲本来のディテールが失われてしまっている印象を受けました。
具体的に言えばボーカルが後ろに引っ込んでしまっていて、音全体の輪郭が不鮮明でメリハリがないイメージ。良くも悪くもゲームに特化した迫力重視の音作りに尽力したということでしょう。
この音質に不満がある人の解決策としては、Razer公式から配信されているチューニングソフト「Razer Chroma」をインストールすることで、『デフォルト、ゲーム、音楽、動画』の4種類のイコライザーから好みの音質に調整することが可能です。
なお、スピーカー台座にあるBASSつまみを回すことでソフトウェアを通さなくともBASS音だけはある程度の調整が可能です。
逆に中音域~高音域を調整するつまみは存在しないため、あくまでもスピーカー本体で調整できるのは低音だけという注意点もあります。
加えて、PS4やPS5などのコンシューマ機では「Razer Chroma」が使えないため、ゲーム機での使用を考えている方も注意が必要ですね。
電源ボタンが分からないという人が多いようなので追記しておきますが、VOLUMEボタンを押し込むことで電源のON・OFFが可能となっています。
Nommo ChromaとNommoの違いは?
このスピーカーにはRGBライティングに対応した「Nommo Chroma」と、LEDを搭載していない「Nommo」の二種類のバリエーションが存在します。
基本的な性能は同じですが、「Nommo Chroma」はスピーカーの底面にRGBライトを搭載。Razer公式ソフト『Razer Chroma』を使用することで自由にライティングを調整することができます。
無印の「Nommo」は、ChromaモデルのようにLEDを搭載していないため光り物として楽しむことはできませんが、スピーカー音質はそのままに一万円ほど安い価格設定になっています。
自身のPC環境によって二種類のバリエーションから選べるユーザーニーズに添った製品だと言えますね!
まるで”大砲”のような独創的な外観が最高にCOOL
Nommo Chromaは音質やLEDだけでなく、その特徴的な外観に惹かれて購入する方も多いのではないでしょうか?
シンプルかつ独創的なそのビジュアルは、ゲーマーであれば一度は手にとってみたいと思わせてくれる最高に”Cool”なフォルムだと言えるでしょう。
ブラックカラーに塗装された非光沢でシックなデザインは、どのPCデスクに置いても”映える”ため所有欲を満たしてくれます。モニターの両脇に置いておけば視界にちらちらと入る度に思わずテンションが上がっちゃいます!
純粋にインテリアとして置いておくのも楽しいと思いますし、『PCデスクのコーデ用アイテム』としてもに一役買ってくれるのは間違いありませんね!
なお、ネットの画像だけでは小型だと思われがちなこのスピーカーですが、実際に届いてみると案外大きいです。
そのお陰というわけではないのですが、形状と大きさからヘッドホンハンガーとして使っている方が多いようです。僕も試しにASTRO A40とG733を掛けてみましたが、なかなかしっくり来ていい感じでした(笑)
音楽用途ではなく『ゲーム』に特化したスピーカーとしては格段の出来栄え!
Nommo Chromaは、野良マッチやMMOなど気軽に遊びたいけどヘッドホンのような迫力のあるサウンドを楽しみたい方に最適なゲーミングスピーカーです。
音楽用途としてはカスタムできる項目も少なくあまり向いているとは言えませんが、ゲーミングにおいてはヘッドホンさながらの迫力のある重低音をスピーカー単体で体感することができる、まさにゲーム用途に特化した貴重なスピーカーに仕上がっていると実感しました。
特にヘッドホンを付けると髪型が乱れたり頭部への締め付けが気になる…。という方にとっては音質や方向性・空間性を維持しながらもストレスフリーなプレイ環境を整えることができるため、プレイスタイルさえ合えば最強のマストアイテムになり得る製品だと思います!
所有感を満たしてくれるゲームに特化したスピーカーが欲しいという方は、是非一度チェックしてみてほしいと思います!