Wi-FiでPCゲームをやっていると通信が安定しなくてガクガクになる…。そんな方って絶対多いと思うんですよね。
僕のプレイ環境もまさにそんな感じで、一階にあるルーターから二階のゲーム部屋までWi-Fiを飛ばしているので通信が安定しなくてガクガク。
本当は有線LANが理想的なのは分かっているけど、LANケーブルを一階から二階まで引くのは大変だし、外壁を伝わせるのも防水面とか対策するのが難しくて心配…。
でも諦めないで…!
その悩み、もしかしたらPLCアダプターで解消できるかもしれません!
今回はそんな方に全力でお勧めしたい、PLCアダプターというコンセントを使って電気配線を有線LANとして使用できる製品をご紹介します!
Wi-Fiは高速だけど不安定
最近のWi-Fiでは「11ac」という高速通信規格がメインとなっており、滅多なことでなければ通信速度に悩まされることはありません。
しかし、これがオンラインゲームやリモートプレイとなると話は別で、Wi-Fiは瞬間的な通信速度は速いんですけど常に安定した電波で通信し続けることがめちゃくちゃ苦手なんです…!
Wi-Fi経由で繋いだSteamゲームをiPadでリモートプレイした映像を録画してみました。
この動画を見てもらえると分かるとおり、ネットワークの通信速度自体はそこそこ出ているにも関わらず接続の安定性を表す右下のグラフが心拍センサーのように不安定になっていますよね。
そのため、常に通信をし続けるリモートプレイにおいては何度も映像や音声が飛んでいるのが分かると思います。
ここがWi-Fiの弱いところ。
現在主流の高速通信規格「11ac」で繋いでも所詮はWi-Fi。壁やドアなどの遮蔽物によって電波がかなり阻害されるのでネットワークの安定性は明らかに低下してしまいます。
でも、この問題を解決してくれるのが「PLCアダプター」というわけ!
実際にPLCアダプターを使って先程と同じ条件で動画を録画してみました。
見よ!この安定性を!
先程のガクガク動画とは打って変わって、今度は映像飛びも無くめちゃくちゃスムーズに動くではありませんか!
ここまでネットワークの安定性を高めてくれるPLCアダプターとは一体どういうものなのか、気になりますよね?
それでは詳しく見ていきましょう!
PLCアダプターとは?
PLCアダプターとは、平たく言えばコンセントを使って電気配線を有線LANの通信ケーブルとして使用できちゃうアダプターです。
有線LANを引くのが難しいのなら、家中に張り巡らされている電気配線を利用しちゃえばいいじゃない!なんて発想から生まれた奇跡の産物。
開発した人は天才か?
今回、僕が購入したのが「TL-WPA4220 KIT」というAmazonでもベストセラーになってる製品なんですが、これを使えばルーターの近くのコンセントにこの製品の片方を差し込み、もう片方を通信をしたいデバイスがある部屋のコンセントに挿すだけで距離を気にせず有線LANとして使用することができちゃうのです!
更に「TL-WPA4220 KIT」では通常のPLCアダプターとしての機能に加えて、アダプター自体がWi-Fiを飛ばすことができる2in1仕様となっています。
つまり、こいつ一つで電気配線を使った有線LAN化に加え、接続先の部屋に新たなWi-Fiのアクセスポイントまで増やすことが出来ちゃうってわけ。
電気回線から直接電波を拾っているので、通常の中継機のように壁に遮られて電波が弱くなってしまうということもありません。
『電気配線が有線LANになる』
僕のように有線LANを部屋に引き入れるのが難しい方にとっては、この言葉でご飯3杯はいけますよ。
PLCアダプターは以前から存在していた
如何にも最新テクノロジーっぽいことを散々言ってきましたが、実はPLC自体は十数年前から存在していました。
しかし、そのときは規格も古く互換性の面でもあまり実用的とは言えず、通信も遅い…。
結局はニッチ層での需要に留まり一般普及にまでは至らなかったのです。
しかし、そんなPLCアダプターも水面下では密かに進化を続けており、現在やっとメディア誌などで注目を集めるようになりました。
初代PLCアダプターの登場から今や第3世代です。
従来の課題であった繋がりにくさや通信速度などはかなり改善されており、あらゆる障害を超えてやっと実用性のある有線LANへとのし上がったと言っていいでしょう。
魔法のような技術の裏側には、それに見合った苦労話があるというわけなんですね。
ただし、PLCアダプターを使うと通信速度が低下する
ただ、いくら進化を重ねてきたと言っても、現在の技術ではどうしても超えられない壁が存在します。
PLCアダプターの場合、それは通信速度でした。
PLCアダプターは確実に進化をしています。従来よりも安定性は上がりましたし通信速度も高速になりました。
しかし、Wi-Fi規格も同時に進化を続けてきた結果、よりニーズの高いWi-Fiネットワークの方が一歩も二歩も先をゆくテクノロジーを身につけるようになったのです。
PLCアダプターは長らくニッチな製品とされてきたこともあってか、それとは対照的に大幅な進化を遂げたWi-Fi規格に比べるとどうしても技術的に劣ってしまう面があります。
実際にWi-Fi(11ac接続)で繋いで通信速度をチェックした画像と、PLCアダプターを使って有線LAN接続したものを見比べてみました。
これは僕が測定した場合ですが、上のWi-Fi接続時に比べて有線であるはずのPLCアダプターを使った場合のほうが通信速度が遅い結果になってしまいました。
しかも、Wi-Fiに至っては一階から二階へ。壁とドアを何枚も挟んだ状態での測定条件ですからね。
Wi-Fiの速度計測としてはかなりの悪条件だったと思うのですが、それよりもまだ通信速度が出ないのが今のPLCアダプターの現状というのを覚えておかなければなりません。
有線LANが使用できるからといって、通信速度を求めてPLCアダプターを買うのは全くの逆効果になってしまいますからね。
用途を絞れるなら最強の武器になりうる
しかし、いくら通信速度がWi-Fiより遅いとはいえ、この『有線LAN並の通信の安定性』という強力すぎるメリットを得られるのはPLCアダプター最大の武器です!
条件は限られますが、僕のようにルーターからPCまでの距離が遠い方や中継機ですら電波を掴むことが出来ない方にとっては、これ以上ないくらい最高のネットワーク環境を構築してくれるのは間違いありません。
ぶっちゃけ、回線速度が要求される場面なんて大容量のファイルをダウンロードするときか、動画をダウンロードするときくらいですからね。
動画視聴くらいなら今や再生と同時にデータを取得するストリーミング再生が当たり前なので、そこまで回線速度は要求されませんし。
上のプレイ動画でも分かるとおり、通信速度がいくら速くても通信の安定性が高いほうが明らかに快適なネットワークを構築するのには不可欠であることは明白です。
僕と同じようにラグや映像飛びで悩んでいる方は、ぜひ一度PLCアダプターを試してみてください。
一階から二階までLANケーブルを引くなんて面倒なことをする前に、僕みたいにアダプター1つで世界が変わるかもしれませんよ?
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