先日、Amazonをのぞいていたら興味深いコントローラーを見つけました。
その名も「P4 Plus」です。
見た目は完全にデュアルセンスを模しており、製品の説明を読む限りでは、PS4やPCで使用できるとのこと。
また、説明書きを見ると重力センサーや6軸センサー、HD振動機能まで搭載されているとのことで、もしかしたらPS5でも利用可能かも…！と思い、速攻でポチってしまいました。
もし、PS5との互換性があるならば、わざわざ高価なカスタムコントローラーを手に入れる必要もありませんし、超絶お手軽な価格でデュアルセンスに変わるコントローラーを手に入れることができるかもしれません。
そんな期待に胸を膨らませつつ、さっそく「P4 Plus」を見ていこうと思います。
外観について
まずは特徴的とも言える外観について見ていきます。
パッケージについては完全に安物というか、いかにも中華製という雰囲気が漂っており、お世辞にも高級感なんてものはありません。
せいぜいモデル番号が記載されているくらいで、メーカー名の記載も特になし。
よくあるOEM製品といった感じでしょうか。
付属品は「USB-Cケーブル、取扱説明書」の二点のみで必要最低限といった感じです。説明書は一応日本語には対応していました。
「P4 Plus」の全体的な作りは、ボタン配置や押し心地など、純正品の「デュアルセンス」と驚くほどそっくりです。
良く言えばリスペクトが素晴らしい！
悪く言えばパクリです。
ボタン類については、純正のものとは微妙に形が異なりますが、ボタンの押し心地や反応は非常に良好です。ただし、純正のボタンをそのまま使うことはできないようで、若干異なる表記のボタンが使用されています。
一方で、説明書にはHD振動機能が搭載されていると書かれていますが、実際にゲーム中で振動機能をオンにしても振動はしませんでした。
これも中華製コントローラーあるあるですが、恐らくは振動モーターは搭載されていない可能性が高いです。（分解をしていないため推測ですが。）
ただし、スティックに関しては、ほぼデュアルセンスと同等のクオリティを持っており、操作時に変に引っ掛かったりすることもなく安定感があります。スティックだけを見れば、純正品とほぼ同じ感覚で操作できました。
コントローラーの表面には、PSボタンの代わりに家のマークになった「ホームボタン」や、マイクミュートボタンの代わりに、連射機能を持つ「TURBOボタン」が配置されています。（これも中華製コントローラーあるあるですね。）
L2R2トリガーの押し心地については、純正よりも悪くかなりチープな印象です。特にトリガーを引く際に引っ掛かりを感じますし、僅かながら「ギシギシ…」といった異音もします。
このあたりは値段相応といった印象が否めませんね…。
上部には充電用のUSB-C端子が付いています。（デュアルセンスと同様にタッチパッド周辺のLEDが光ります。）
純正品「デュアルセンス」との比較
次は、純正品のデュアルセンスと「P4 Plus」を比較してみましょう。
外見を比べてみると、これほどまでに酷似している製品も珍しいですね。まさに瓜二つと言っても過言ではありません。
しかし、実際に両者を触ってみると、微妙な違いが浮き彫りになります。
例えば、ボタンの押し心地や本体の手触りの滑らかさ、グリップの有無などは純正品のデュアルセンスの方が、明らかに製品としてのビルドクオリティが高いことがわかります。
また、振動モーターが入っていない影響のためか、「P4 Plus」は持った際の重さが格段に軽いです。この軽さは振動機能が要らない方であれば、逆に使い勝手が良いと感じるかもしれませんね。
見た目は似通っていますが、内部までは真似できなかったということでしょうか…。
PS5で使えるのかどうか
肝心のPS5で互換用のコントローラーとして使えるのかどうかについてですが、残念ながらPS5のソフトでは使用することができませんでした。
厳密に言うと「P4 Plus」をPS5に接続すると、PS5側では「PS4のコントローラー」として認識してしまうため、PS5の専用タイトルでのみ使用することができなくなります。（PS4用のゲームでは問題なくプレイできます。）
よくよく考えれば、アダプティブトリガーやハプティックフィードバックに対応していない時点でPS5でプレイするのは難しいでしょうし、当たり前といえば当たり前ですね。
ただし、PCなどの他のデバイスであれば特に制約なく動作するため、用途は変わりますがデュアルセンスの形状で、軽くてスティックのしっかりとしたPC用のコントローラーを探している方にとっては、使えなくもないと思います。（振動機能は使えませんが）
私も実際にPC版のFF14をこのコントローラーを使ってプレイしてみましたが、通常のデュアルセンスよりも軽い分、長時間使っても腕が疲れずに快適にプレイすることができました。
価格が3,000円程度と安いこともあるので、自分の用途にさえ合っていれば結構化けてくれるコントローラーなのかもしれません。
あるいは、自作でトリガーストップを付けたり、シェルだけをグリップ感のあるゴムラバーにしたりとカスタマイズ前提で購入してみるのも案外楽しいかもしれませんね！
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