音のVR化!包み込まれるようなASMR専用イヤホン「final E500」をレビュー!【バイノーラル】

 

TwitterなどのSNSで話題となっているASMR専用にチューニングされたイヤホン「final E500」

あまりの人気でAmazonや他のECショップでは品切れ状態となっているこのイヤホン。僕もAmazonでは在庫切れのためfinal公式サイトから購入しました。今回はこちらのバイノーラルイヤホンを通常のイヤホンを聴き比べながらレビューしていこうと思います!

ASMR・バイノーラル収録された音声をE500とiPhone付属のイヤホンで聴き比べてみる

「final E500」の直販での価格は2,000円。この価格であればiPhone付属の「EarPods」と比べるのが一番わかりやすいと思います。

まずは、試しにASMRの定番とも言える「囁き声」「耳かき」で音の違いを検証してみます。使用した音源はupd8所属のVTuber「周防パトラ」ちゃんの囁き耳かき寝落ち動画です。

パトラちゃんはASMRへの探究心が他の人に比べて並大抵ではないので個人的に超好きです。はい、好きです。

まず感じるのが、通常のイヤホンにはない圧倒的な立体感です。分かりやすくいうと「E500」は5.1chサラウンドのようなサラウンド感に加えて、位置表現をする能力が非常に高いのです。いわゆる音響効果とは少し違う感じです。

一方、EarPodsや通常のイヤホンではASMR自体は体感することができますが、「今この方向にいる人から話しかけれられている」というのは分かっても「今ここにいる人から話しかけられている」という距離を掴む感覚というのはなかなか再現できないものです。

しかし、E500の場合は音から発するアタック感の表現がずば抜けて高いので、リアルで耳元で囁かれているようなゾワゾワした感覚を味わうことができます。

E500はこの距離感の表現が絶妙で『リアル』なんです。見ているのは平面の動画のはずなのに、反射的にパーソナルスペースを確認してしまうほど、ドキッとさせてくれるシーンが多々ありました。

VR体験をしたことがある人なら皆、口を揃えてこういうでしょう。

「これは、音のVR化だって」

環境音を聴き比べたの場合

パトラちゃんの音声をあと5時間くらい聴いていたいところですが、今回はあくまでも検証なので血の涙を流しつつ断念します。

今度は「キーボードのタイプ音」「靴音」「雨音」「焚き火」などの環境音ASMRの動画をチェックしていきます。

今回、検証に使用した動画はこちらです。




人の声と比べて、環境音系のASMRは平面的に聞こえやすいものが多いですが、実際に視聴してみると「E500」のポテンシャルの高さには驚かされます。

やはり空間を読み取り、再現する能力は凄まじいですね。EarPodsでは到底表現できない奥行き感です。凄い。

ただ、方向性をそこまで重視しない環境音系のASMRに限って言えば、単純にクリア感の高い”EarPods”のほうがリアルに近い音だと感じました。これは自然な形で周囲の音を拾ってくれるオープンエアー型の恩恵とも言えます。

そもそも環境音系のASMRは『雑音を楽しむことが醍醐味』であるため、カナル型の周囲のノイズを下手にシャットアウトしてしまう特性が逆に不自然に聞こえてしまうんですよね。

密閉された空間からその音だけが聞こえてくるというのは、なかなか不気味なものです。

「E500」は、あくまでも人の声や音の距離感や空間を掴むのに特化したイヤホンという印象を強く受けました。

音楽用にも問題なく使える

ASMRやバイノーラル音声に特化したイヤホンと謳っていますが、「E500」も本質的には左右のスピーカーから音が鳴るイヤホンに代わりありません。つまり音楽用にも使うことができるはずです。

ということで、ここからは音楽を聴いたときの『音質』について触れていこうと思います。

音の傾向は、ざっくり言うとサラウンド感強めのLow寄りです。”EirPods”に比べるとクリア感が無く高音がやや篭りがちですが、得意のパンチ力が活かされた低音はなかなか聴きごたえがあります。

2000円のイヤホンとしては十分過ぎる程しっかり鳴ってくれます。同価格帯のイヤホンと比べても特に見劣りすることはないですし、低音のズンズンと響く感じが好きな人には堪らないと思います。

ただ、E500は特有のサラウンド感があるので好き嫌いが別れると思います。モニターサウンドが好きなら素直に別のイヤホンを使いましょう。

音楽用にE500を検討する方は殆どいないと思いますが、「ASMRついでに音楽も」という使い方も十分できるだけの性能はありますよ。

高音域 ★★★☆☆
中音域 ★★★★☆
低音域 ★★★★★

 

ケーブルのタッチノイズが気になる

あと、気になる部分としてはケーブルが服や体が触れる際に生じるタッチノイズが地味にうっとおしいです。それも特に激しい動きをしたとかではなく、少し首を動かしただけでもケーブルとケーブルが擦れて「ザザッ」と音がしますからね。ケーブルが布ではなく普通のゴム製ということもあるでしょうが、少し触れただけでも結構エグいタッチノイズが出るのでなかなか悩ましいところです…。

「E500」は、ASMRをより楽しむために耳の奥までしっかり入る構造になっているので、それも裏目に出ているかもしれません。カナル型の宿命と相まって避けられない問題なのかもしれませんが、これはちょっと残念でしたね。

 

2000円のポテンシャルを遥かに上回る良質なイヤホン

少し癖のある音質、タッチノイズ問題など気になる部分もありましたが、総合的に見ると「E500」は2000円とは思えないほどのポテンシャルを秘めた非常に満足度の高いイヤホンであることは間違いありません。

特に、ASMR専用イヤホンと謳っているだけあってバイノーラル収録されている音声をこのイヤホンで一度でも聴くと、もう”EarPods”なんて箱にしまいたくなりますよ(笑)

だって、E500を使うと耳元にパトラちゃんいるんですもん。

 

音質については価格を考えるとあまり期待できないと思われるかもしれませんが、意外に心地よく鳴ってくれるのは嬉しい誤算でした。ながら聴きにはちょうどいい扱いやすさだと思います。

もちろん、2000円のイヤホンに過度の期待は禁物ですよ。ハイエンド帯の「それ」と比べると音自体の解像感は絶対的に敵いませんからね。あの辺のバケモノ達とはそもそも『音の情報量』が全く違いますので、ヒトはヒトの領域で比べ合いましょう。

 

リンク:final公式サイト

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