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ガジェット誌などで「非常に良い」評価を連発しているソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」
現在、どの量販店を見てみても『完売!』状態を決め込んでいる今いちばんアツいイヤホンなわけですが、今回僕も1ヶ月待ちという予約戦争の末に無事に購入することが出来ましたので、がっつりレビューしていこうと思います!
結論から言ってしまうと、このイヤホンは現状ではまさに敵なしのワイヤレス界の呂布とも言える最強の完全ワイヤレスイヤホンです。
話題によく上がる「Powerbeats Pro」と比較してみても甲乙付け難いレベルの完成度と言っていいでしょう。

「音質ヨシ!」「低遅延ヨシ!」「ノイズキャンセリング性能ヨシ!」「接続性ヨシ!」
その姿はまさにオーディオ業界の三國無双!幾重のイヤホン達をばっさばっさと薙ぎ倒していく天下無双のイヤホンだと言っていいでしょう!
『みんなが欲しがっている理想的なワイヤレスイヤホンが遂に登場したぞおおぉぉ!』と声を大にして言いたい。いや、言うことが出来る製品だと心の底から思いました。
とは言え、完全に気になるところが無いかと言われるとそうでもないので、デメリットも込みでしっかりとお伝えしていこうと思います!
一言でいうと:ANC搭載完全ワイヤレスイヤホン
価格:26,000円前後
○良いところ:音質・低遅延・ANC性能のクオリティが圧倒的!
×気になるところ:人によっては装着感が悪く耳に合わないらしい
完全ワイヤレスイヤホンの欠点を見事に克服している!
完全ワイヤレスイヤホンと言えば、イヤホン間を結ぶケーブルが一切ないことによる使用時の快適性がずば抜けて高いことが最大の特徴ですが、それと同時に遅延ズレが激しいことやバッテリー駆動時間の短さなどデメリットも多く存在します。
特に音ズレなどの映像遅延に関しては、「AirPods」や「Powerbeats Pro」などの遅延に強いチップセットを搭載している機種を除いては、基本的に完全ワイヤレスイヤホンは映像と音の遅延ズレが酷く、動画視聴やゲーム用途にはお世辞でも向いているとは言い難いのが現状です…。
普段からよく完全ワイヤレスイヤホンを使用している方なら分かると思いますが、特にゲームなど遅延が致命的になるコンテンツではワイヤレスイヤホンは使い物にならないと認識している人も多いと思います。

また、バッテリー駆動時間に関しても完全ワイヤレスイヤホンの場合では各イヤホンにそれぞれバッテリーを必要とするため、連続使用時間が2,3時間程度に留まってしまうのもでデメリットの一つ。
しかし「WF-1000XM3」では、従来のワイヤレスイヤホンの常識を一蹴した技術が惜しみなく採用されており、音質から接続性、遅延、バッテリー稼働時間に至るまで一切の妥協を許さない理想的なデバイスとなっています!
音は圧縮ファイルをハイレゾ音源まで補完する「DSEE HX」機能を搭載し、「左右同時伝送方式」によって遅延は大きく減少。
世界最高峰とも言われる高音質ノイズキャンセリングプロセッサー「QN1e」によってANC性能は目覚ましい進化を遂げましたし、バッテリー駆動時間はイヤホン単体で6時間を確保しました。

冗談抜きでコイツが誕生したことによって、今現在販売されている完全ワイヤレスイヤホンのほとんどが過去のものになったと言っても過言ではないですよ…。
唯一、発売時期も被ったおかげでよくライバル的な位置付けになって比較対象されているアップルの「Powerbeats Pro」
詳しいレビュー記事はこちら:【WF-1000XM3と比較】両方を使ってみて感じたPowerbeats Proのメリット・デメリット
こちらも単体で見るとAirPodsの上位互換とされるほどバランスの取れた素晴らしいイヤホンであることは間違いないのですが、世知辛いことに「WF-1000XM3」と比較されては卑下される状況をよくネットで見かけます。
「Powerbeats Pro」から見ればこれは完全に不幸中の不幸。
レビューにもある通り、Powerbeats Proが特別劣っているとかそういうのじゃないんですよ?
ただ、こんなモンスター級のイヤホンと比べられては相対的に厳しい評価が付くのも事実なわけで…。
こんなん完全に貰い事故ですよw

話が逸れましたが、それほどまでに他を圧倒するほどのスペックが「WF-1000XM3」には秘められているわけです。
これがベスト・バイでなければ何になる!
それほどまでに力強い生命力を感じさせてくれるイヤホンであることを、ここに宣言しましょう!

工事現場の騒音もほぼ聞こえなくなる強力なノイズキャンセリング機能!

まず「WF-1000XM3」を語る上で外せないのが他社メーカーではまず太刀打ち出来ないほど強力なノイズキャンセリング機能です!
ノイズキャンセリング(通称:ANC)といえばBOSEかソニーの二強と言われているのがオーディオ界では常識となっているのですが、期待を裏切らないと言いますか、この「WF-1000XM3」のANCは本当に強力です。
僕も実際に一週間ほど家の中と外出時にANC機能を使ってみましたが、車内で使用すればエンジン音は一切聞こえなくなり、静寂の中で音楽を楽しむことが出来ましたし、外を散歩しながら使ってみると住宅工事で重機が散乱する中でも騒音もほぼ聞こえなくなるほど強力な効果を発揮してくれました!
よく旅行を趣味とする人々がこぞってソニーのANC機能付きヘッドホンを愛用していますが、その理由が分かりました…。
だってこれだけ強力なANCがあれば、例えバスの中でも飛行機の中でも騒音を気にすることなく快適なリスニング環境を得ることが出来るのですから!
実際、に出張が多い方はソニーのANC搭載のヘッドホンをよく愛好しているとよく聞きます。
その理由は音楽を聴くためではなく、ノイズキャンセリングによって車内や航空機内のエンジン音から安眠を妨げられないようにするため。
ソニーのANC性能は防音イヤーマフに匹敵するほどと言われており、長旅のお供には欠かせないバディとして連れて行く方も数多くいらっしゃるようですよ!

あとANCを使用して感じたのが、ノイズキャンセリング特有の嫌な感じのするサーっとしたノイズがほとんど感じられなかったことですね。
周りが煩いときはまだいいとしても、周囲が静まり返った環境になるとあのANC特有の電子音に悩まされるのが常だったのですが、こと「WF-1000XM3」においてはその様な不快な感じはほぼ感じられず、快適に使用することができました。
この点も「WF-1000XM3」が他のANC搭載機種より優れている大きなポイントとなると思います!
スマホでゲームも出来るほどの低遅延を実現している
最近だとゲームはスマホでプレイするという方も多いと思いますが、「WF-1000XM3」は左右同時伝送方式というさ左右のイヤホンに同時に音声データを転送することで、従来のリレー伝送よりも低遅延かつ安定性の優れた技術を採用しています。

これはつまり、スマホでゲームをしたり動画を見ても映像と音のズレが少ない低遅延化を実現しているということ!
試しにスマホでアクションゲームをプレイしてみましたが、確かに通常のAACタイプの製品よりも遅延は少なかったように感じます。
(ボタンを押して割と早めに音の反応が帰ってくる印象)
ただ、それでも「AirPods」や「Powerbeats Pro」などのW2チップを搭載したイヤホンには一歩及ばない感じで、Apt-X LLなどの低遅延コーデックと比べても遅れて聞こえる感じは否めませんでした。
ゲームの種類にもよりますが、反応にシビアな音ゲーなどをプレイするのは結構厳しいのが現状でしょう。
低遅延化を確実に実現しているのは確かですが、低遅延ということを期待して本機を購入するのは避けたほうが無難かと思います。
むしろ低遅延が目的なら同価格帯でH1チップを搭載した「Powerbeats Pro」を素直に購入されたほうが満足度は高いと感じましたね。

H1チップで音ゲーをした記事:新型AirPodsで音ゲーは出来るの?デレステとガルパで遅延テストをやってみた!
接続の安定性については、購入から現在に至るまで音飛びや音切れは発生していないので信頼性は高いと感じています。
万が一音飛びが発生しても後でご紹介する専用のアプリを使えば安定性優先モードに切り替えできるので、改善させることは可能ですしねw
ハイレゾ補完されたクリアな音質に非常に解像感の高い音質

さて、気になる音質についてですが、これはさすがソニーと頷くことしか出来ません。
「WF-1000XM3」は十分な音圧と低音から高音まで透き通るようなクリアな音質に加え、音の粒感までしっかり分かる解像感の高さによって常にフルパフォーマンスの状態で音楽視聴を楽しむことが出来るようになっています。
粗という粗が見つからない…ソニーのハイエンド機は伊達じゃないということか…!
この少しゴツめの筐体からこれほどまでに繊細な音が出るのかと。そのギャップに思わず自分の耳を疑ってしまいますよw
良い意味でアンバランスさが活きており、これほどまでに音楽を聴いていて楽しいイヤホンも珍しいかと!
こんなの誰でも面食らってしまいますよw
そして、それを可能としているのが圧縮された音質をハイレゾ音源まで補完する「DSEE HX」機能と、低音域をより鮮明にブーストさせる「CLEAR BASS」という機能。
両者ともソニーを語る上では外せない卓越された技術というだけあって、音の歪みも感じられないほど極自然に音質にブーストが掛かっている感じで、キレのある音質に一役買ってくれているのが身を持って感じられるはずです!
加えて、自分好みの音質に設定できるイコライザー機能も搭載されているので、細かい項目から自分にあった音質を選択できるようになっています。(事前に専用アプリをDLする必要があります)
ゆっくり、じっくり、かつ本格的に。
このようなサウンドチューニングが出来るのも「WF-1000XM3」ならではの醍醐味と言えるでしょうね!
高音域 | ★★★★★ |
中音域 | ★★★★★ |
低音域 | ★★★★★ |

アプリから音質やイコライザーなどを自由に調整、管理が出来る
さきほども少し触れましたが、「WF-1000XM3」には音質や外音をコントロールすることが出来る専用アプリ「Headphones」に対応しており、様々な設定をアプリ内で変更することが出来ます。

例えば「アダプティブサウンドコントロール」を使えば、場所やシチュエーションによって『止まっている・歩いている・乗り物に乗っている』など行動を感知してANCの強弱を最適な形で自動切り替えてくれるので、ユーザーが側でいちいちANCの切り替え操作を手動で行わなくても良くなるメリットがあります。
他にも、イヤホンを外した際に自動的に音楽を停止するかどうか。
接続性は音質優先モードか接続性優先モードか。
背面のタッチセンサーの動作を変更することももちろん可能です。
音質優先モードか接続性優先モードの違いは、少し触った感じだとそれほど大きな違いは感じませんが、電車などでどうしても接続が安定しない場合に活用されるといいと思います。
背面のタッチセンサーの挙動に関しては「再生コントロール」「外音コントロール」「Googleアシスト」「割当てなし」の4つから選ぶことができ、LRそれぞれ個別に設定することが出来ます。
背面がタッチセンサーなので誤タップが気になる場合は「割当てなし」に設定できるので地味に助かりますよ。
ただし、一つ注意が必要なのが再生コントロールは出来ても音量調節は出来ないので、ボリュームを頻繁に切り替える方は悲しみを覚えるかもしれませんね…。
「WF-1000XM3」ではイヤホン側で一切の音量調整が出来ないので、その点だけ注意が必要です。
個人的には頻繁に使用する機能だと思うのですが、ここまで色々出来てボリュームコントロールが付いていないのはなんだかなぁっと言った感じですが…。無いものは無いので仕方ありませんね。
人によっては装着感が悪くすぐ外れてしまうことも…
さて、この問題はイヤホンを選ぶ上で必須とも言えるほど由々しき事態だと思うのですが、ネットでレビューを見ていると人によっては本体の形状が全く自分の耳にフィットせず、使用中にすぐ外れてしまうという方が結構いらっしゃいました。

最初はイヤーピースの大きさの問題かな?とも思いましたが、どうやらそうではなくイヤホン本体がゴツいことによる個人のフィッティングの問題のようです…。
こればかりは耳の形に個人差がありますので、実際に試着してみないと分からないところですね。
僕の場合は特に問題もなくフィットしましたが、個人的には出来るだけ家電店でフィッティングチェックのために一度は試着してみることをオススメします。
ぶっちゃけ、このフィッティング問題さえクリア出来るなら万人にオススメできる現状では最強のイヤホンであることは間違いないので、購入予定の方は試着出来る環境があればぜひ試着してみてくださいませ!

数年は間違いなく戦える最高峰の完全ワイヤレスイヤホン!
最近、ぱっとした完全ワイヤレスイヤホンに出会えてなかったのもあってか「WF-1000XM3」を手に入れたときは凄い衝撃を受けましたよ!
こいつに出会うまでは「Jabra Elite 65t」以上に使いやすいイヤホンなんて早々出てこないだろうと高を括っていたわけですが、良い意味で期待を裏切ってくれましたw
今なら自信をもって言いましょう。「WF-1000XM3」は「Jabra Elite 65t」を完全に超えていると!
ほとんど同時に購入したアップルの「Powerbeats Pro」と比べてみても、ANCや音質面など総合的な満足度は本機の方が高いと感じていますので、もし長年寄り添える完全ワイヤレスイヤホンをお探しの方は迷わず「WF-1000XM3」をオススメします。
とにかく一度試してみてほしい!
耳にさえ合えば極上の音楽ライフがあなたを待っていると断言しましょう!
永遠のライバル「Powerbeats Pro」との比較レビュー記事はこちら:【WF-1000XM3と比較】両方を使ってみて感じたPowerbeats Proのメリット・デメリット

「えっ!こんな価格で出てるの!?」
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